2021/06/10
鉄の働き🧬
貧血の素となる鉄欠乏、その鉄は体内でどんな働きをしているでしょう。
①赤血球を造る
赤血球はヘモグロビンから造られています。ヘモグロビンはヘム鉄とグロビンというたん白質が結合して造られます。赤血球の中には多くのヘモグロビンが存在します。
②体内に酸素を運ぶ
赤血球は体の隅々までめぐり、酸素を運搬しています。酸素はエネルギーの素となります。
③骨、皮膚、粘膜の代謝に必要
骨、皮膚、粘膜の材料となるのがコラーゲンです。コラーゲンはたん白質の細い糸でできています。このままでは弱いのですが、これを絡ませ、部分的にくっつけ、編んだ縄のような状態を作り上げます。このように、コラーゲンを絡ませて強化するのが鉄とビタミンCです。
コラーゲンは体内の至る所にあります。例えば、血管の周りをコイル状に巻いて、血管の弾力性を保っています。コラーゲンが不足すると血管の弾力が保てませんから、アザが出来やすくなります。
コラーゲンは骨の弾力を保ったり、骨と腱、腱と筋肉を繋いだりもしています。
また、コラーゲンを造る栄養と、赤血球を造る栄養は同じ材料です。貧血であるという事はコラーゲンも不足しているという意味であり、コラーゲンの不足は怪我をしやすくします。筋や腱の断裂、疲労骨折などはその例でしょう。
C3fitness 代表 高橋一平