お知らせ

2021/06/08

満腹感🍽

腹いっぱい食べたときの幸福感は、なにものにも代えられません。この「満腹感」は、どのようにして起こっているのでしょうか。

まずはセロトニンです。アミノ酸のトリプトファンから合成され、精神的な安定をもたらしたり、抗重力筋や交感神経に適度な緊張をもたらしたり、睡眠や体温の調節などに関与したりする働きがあります。さらにセロトニンには満腹中枢を刺激する働きがあります。
逆にこれを利用して、セロトニンを増やすような「単調な運動の繰り返し」を行なったり、トリプトファンを摂取したりすることで、満腹感を偽装することが可能です。

また食べ物を消化すると、小腸から「コレシストキニン(CCK)」というホルモンが分泌されます。本来は胆汁を出して膵臓から消化液を出すホルモンなのですが、これは同時に満腹感を脳に届けるシグナルにもなります。
またPYY3-36というホルモンも消化管から分泌され、満腹感のシグナルとなるようです。

普通の食事ならばCCKやPYY3-36が分泌されるのですが、食事量が少なかったりノンカロリーのものだったりすると、これらのホルモンが分泌されず、満足することができません。
これはノンカロリードリンクの問題点でもあります。もちろん血糖値が上がらないということも理由です。

そして「ヒスタミン」も満腹中枢を刺激します。ただしヒスタミンはそのまま摂取しても脳に届きません。ヒスタミンは「ヒスチジン」というアミノ酸から造られますので、ヒスチジンの多い食材(カツオやマグロ、ブリなど)を食べることが、脳内のヒスタミンを増やして満腹感を与えてくれると考えられます。

また「咀嚼」もヒスタミンを増やしてくれます。
噛む回数を増やすことによって、その刺激が脳内の結節乳頭核というところに働き、ヒスタミンが生成されるのです。1回あたり30回くらい噛むようにするとよいと言われます。


C3fitness 代表 高橋一平

満腹感🍽
満腹感🍽

PAGE TOP